2005/08/12 (金)
得意でない作物の一つ、トウモロコシ。
畑一年生の夏、どのくらいで採ったらいいのかわからず、 毎日皮をすこぅしめくって確かめた。 ようやく収穫できたトウモロコシは、新鮮で甘くて美味しかった。 畑で生でかじれる事も知った。 あっという間に終わってしまうことを知らなかったので、一回しか蒔かず臍をかむ。
翌年、畑2年生。 前年の甘さを思い出し、根性入れて上の畑にどっさり作る。 たしか25ポットに5枚。125本だったはず。 いっぺんに採れても、茹でて冷凍しよう。 一年分の甘いトウモロコシを胸算用。 1本か2本、試しどりしてよし今年も甘いと確認した夜、 イノシシに喰われた。 見るも無残な喰い散らかし。 がっくり力が落ちて、次作を作る元気が起きなかった。
その後、脇芽を摘むの摘まないの、受粉したら雄穂を採れだの、 茎に丸い穴と虫の糞を見たら消毒しろだの、 なんだかいろいろな情報とお節介の渦に捲き込まれたが、どうも巧く行かない。 出来たものは確かに甘くて美味しいけど、自己満足の域を出ない。 (っていうか、人に見せられるほどの出来じゃないのよ
これはイノシシ被害の後遺症だと、自分を納得させてきた。 丹精した努力が無になることの虚しさ。 これが、トウモロコシへの情熱を萎えさせているのだ、と。 加えて、無農薬でトウモロコシを作る限界を感じていた。 今度作るときは、薬のお世話になろうと決心した去年。
今年は、最初からトウモロコシは夏野菜から外していた。 種も買わなかった。 食べたくなったら、直売所で買おう。 根岸のじいちゃんもくれるだろうし。(実際いただきました2回も) ところが、福種袋で種を見たとたん、やっぱり作りたくなってしまったのだ。 ヤングコーンを食べるだけでもいいや。 地力作りにもいいというし、畑もちょうど空いてるし。
それがこれです。↓ 無農薬です。無肥料です。 脇芽も摘まず、受粉も助けず、虫対策もカラス対策もせず。 手をかけずほったらかしで育てた子が立派に成人して初給料で母に贈り物をしてくれたようなウレシサです。 思わず、二ヒヒヒヒとなります。
もちろん、茹でたら手がベトつくほど甘いです。 キャンベラ90、まさに福の種だったっす。ありがとう。
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(1) 左2本は、見慣れているので驚かないが、 こんなに見事にできちゃうと、 こそばゆいほどだなあ。
(2) 来年はダメかもしれないから、 もう一枚載せておこう。笑
(3) 中学生の弁当にも入れまひょ。 メインはゴーヤですが(ゴーヤの苦おいしさがわかる粋な13歳) 玉子焼きに入ってるんだよー。
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