無謀だけど…
2005/03/31 (木)

イチゴを植え替える。

この一週間で急に成長した伸び盛りのイチゴ子苗。
真ん中に白いつぼみが覗いているおマセなものもある。
「イチゴの植え替えは秋じゃないのか」ってな声が聞こえてきそうだ。

6年前、越してきた年のイチゴの季節。
おつねさんちの小粒のイチゴをボールに一杯もらってジャムにしたら
くーーーーーっと感動するほど美味しかった。
次の年、スーパーにイチゴが並ぶ頃、
「今年もイチゴ摘ませてね」と言ったら、掘って持っていけとたっちゃんが言う。
えーー今頃植えて生る?
「しぇやーねぇ(世話ない。大丈夫)」ふほふほとたっちゃんが笑った。

どう見ても、おつねさんのイチゴは放任だ。
みっちり植わって草も生えないほど。
親株も、太郎も次郎も、勝手に育っている様子。
肥やしをくれたで、は化成肥料のことだ。
実は小粒ですっぱい。

ようし、きちんと畝を作って、有機肥料で
もっともっと美味しいイチゴを、たくさん作るぞ。
毎年植え替えて、いい株を育てよう。
家庭菜園マニュアルで頭でっかちの新米が意気込んでも、そうそう上手くいくもんじゃない。
いつの間にか、何故か、畝の親株が消えて、
通路に広がった子どもだけになってしまった。

その通路の苗を、ごっそり掘って、
道路の脇に新たに耕した平面な土に、無造作に植えてみた。
ざっと150株。
小粒ですっぱいこのイチゴだからこそ、美味しいジャムになることも学習した。

今年はそんなに期待できないけど、秋に子株が自然に根付いて来年はいいイチゴが採れるだろう。
たっちゃんの「しぇやーねぇ」は、そう言う意味だったんじゃないかな。
空の上から、見ててよね。

 
百姓一記
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