マーマレードは恋の味
2005/01/26 (水)

夜中にまた雪が降ったようだ。
おきたら白い庭。その割には寒くない。
んで、引きずるマーマレード話。

せっかく作ったので、朝食に味見してみる。
お、おおおおお。
なんと新鮮。なんと初々しい。
見かけも、出来立てピカピカ、お肌つやつやの別嬪さんだ。
ほろ苦さが前に出ず、柑橘の爽やかな味を引き立てる役に回っているじゃないか。
砂糖控えめなのだけど、静かな朝によく似合う優しい甘さ。

一人でもぐもぐとしながら考えた。
この味は、世間知らずな若い時代の恋に似てるな。
見るもの感じるのもすべて目新しく、
はちきれるような若さで わき目も振らず突っ走る。
少しほろ苦く、思いっきり爽やかで、ほんのり甘い。
(べったり甘い恋は気質上できなかったのだ)

昨日開けた去年のマーマレードは、
落ち着いた大人の味だった。
しっとりと人生の味を噛みしめて、芳醇な甘さになっていた。
着飾らなくても、本物が持つ色合いが素敵な落ち着きを醸している。
口には出さねど、じんわりと愛されている結婚20年目って感じなのだ。

さあ、食品庫に眠る一昨年のマーマレードはどんな味なんだろう。
さぞや円熟味を帯びた落ち着いた域に達しているに違いない。
忘れられて、あ、いたの?とか言われちゃうけど、
空気のような当たり前の存在、
なくてはならない大事な関係に到達したいな。

あ、マーマレードは早めに食べますんで。はいはい。

i0 (1) これはマーマレードではない、
煮詰めいよかんだ。
と言う意見もある。

一理ある。
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百姓一記
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