2004/10/03 (日)
村民運動会、雨で中止になった。
初めての年、運動会の会場に行って 「う゛」と、立ちすくんだのを覚えている。 中学校の校庭は、テントと応援旗と人であふれかえっていた。 何でこんなに人がいるんじゃ。しかも若いのがどっちゃり。 どこから湧いてきたんだ。普段は過疎そのもののこの村の…。
それまで住んでいたところの地域の運動会は、閑散そのもの。 全市ではできないので地区に分かれて(それでも人口は数万人はいるだろう)。 トラックはがらんとして、一家族ごとにタープでも張れそうなおおらかなスペース。 競技の割に参加者が極少ないので、おのずと何種目も出場することになる。 各年代リレーは20代の選手を探すの、大変だった。 企業や商店からの寄付が運動会の規模を超えていて、商品はめっちゃ多い。 帰りにはスポーツバッグが満杯になるほどだった。
人口比百分の一弱の小さな村の運動会の賑わいに圧倒された。 自分は一種目しか出なくても、一日中応援で参加する前向きさにも敬服した。
来年10月に隣町との合併が決まっている。 今年最後だったかもしれないのにな、運動会。 無情にも、名残さえ惜しませてくれなかったのね。
来年、地区運動会として残るとしても 今までのように役場の職員が代休もらって仕事でお世話するようなやり方はもうできないだろう。 それでも、この参加することが当たり前の白けてない一人一人の気持ちを どこかで生かして欲しいと思う。 それが小さな村の財産のひとつだと思うんだ。
都会の便利さや食べ物よりも、びくびく暮らすことをいやだと思った田舎のねずみのように おおらかに ゆったりと 村を満喫して 生きたい。 ・
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