2004/07/07 (水)
朝5時半、ゴマは意外にしゃんとしている。 根がついたのだな。
ところがやはりナスやキュウリの育ちが悪い。 ニジュウヤホシテントウを取りながら思案していると、ひょっこりケースケ先生が通った。 尊敬する畑の師匠だ。 「ケースケさん、水遣りしてます?」と聞くと 「そりゃ、人間と同じで、野菜だってのどが渇けば水が欲しかんべぇ」 のどかなトーンで核心を突く答えが返ってきた。
確かに自らを生き永らせる水分は地中に根を張って調達している。 実を太らせるそれ以上の水分は供給してやらねばいけなかったんだな。
そうと決まればホースを伸ばし、しばらく流しっぱなしでたっぷり散水。
ケースケ先生、「飄々」という言葉がこれ以上似合う人もいないだろう。 何に対しても自然体でごもっともな生き方。 それを鼻にもかけない。(自分を茶化すのは大得意だけど) 頭でっかちになりがちな新米百姓は、時に深く感銘を受け自分を省みて行く道を修正できる。
しっかし、5時半に何気に歩いてるケースケさん、おそらく一仕事終わっている。 ふらりとやってくるその人にお茶が出せる隣のキミちゃんもまた強者だ。
里芋の畝、草こそげ。 露が地面にたれて湿ったしみを作っている。 久しぶりに見る潤った風景。 そうか、今日は全国的には七夕だな。 この露を集めて墨をすって短冊に願いを書くんだっけ。 この辺は一ヶ月遅れの8月7日が七夕だ。
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