田舎満喫
2004/06/23 (水)

山に実りが少なくなって、里に下りてくる山の主たち。
彼らの胸中も慮るものはあるが、丹精込めた作物を荒らされる百姓の無念さと言ったら
次への意欲がかき消されるほどだ。実際に猪の好物はもう作らないと言う人があちこちにいる。
なので猟期を過ぎると害獣駆除と言う名目で罠(この辺では「わんな」と言う)がかけられる。

昨日も一頭、今朝早くにも一頭、近所でかかったと聞いて見学にいった。
アスファルトの道に下りてくる獣道がある。
それを登ってすぐ、本当にすぐのところにこどもイノちゃん(推定2歳)がうずくまっていた。
写真をとろうと近づくとワイヤーが千切れそうなほど突進してくる。正直、怖い。

罪はないのにな。
「運命」で片付けるにはあまりに人間の都合に翻弄されていて、野生を全うする彼らの一生には無念が残るだろう。
切ない。
のでおすそ分けの肉が回ってこなければいいなと思う。今日だけは。

夜、蛍が乱舞していると有線放送で流したそうなので(のどか〜)
車で5分かけて見に行く。
途中の蜜出しクヌギ(有名スポット)でカブトムシの交尾をリアルタイムで2組みる。
早いねー。夏はまだなのに、もう?オスは役目が終わると死んでしまうんでしょう。

蛍は「わぁ〜」と声が上がるほど、乱舞乱舞。
こんなにまとまって見るのは初めてだ。
きれい。
いつまでも続かない輝きだから、その無常観に魅かれるのだろう。
写真にも写らなかった。うん、これでいいのだ。


夕方、はと麦とヤーコンの周りを草取り。
ズッキーニと大根、ジャガイモを真竹の竹の子と物々交換。
初なす、炒めて食す。受けて立ちましょうぞナス地獄。

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百姓一記
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