余力
2004/04/27 (火)

ame.gif まとまった雨は久しぶり。

昨日、引き売り道具屋のおじさんがきた。
他県ナンバーの軽トラ、と言う以外の情報は無い。
屋号もおじさんのなまえももちろん電話番号も知らない「道具屋のおじさん」
でも昔ながらのしっかりした農具。
柄や楔も取替えの利く長生きするものたち。

クレームなんて、つける必要が無いのだ。
万が一調子が悪かったら、次に来た時に言えばいいや。
(要らぬ心配。一度もないもの、そういうこと)
押し売りもしないおじさん。
前回、愛用のトウグワを見せて「このくらいのある?」と聞いたら
「こんなに先が丸くなってたら使いにくいだろう、研いでやろうか」
で、まだまだ寿命が延びた他店購入のトウグワ。

今回は少し小ぶりのトウグワを購入。
一緒に野菜を採ったり、紐を切ったりと大活躍のはさみを、と思って「こんなのある?」
別に作戦じゃない。ホントに欲しかったのに、黙ってドデカイ砥石を持ち出すおじさん。

おじさんがハサミを再生してくれている間、運転担当のおばさんと話をした。
おばさんと話すのは、ほとんど始めて。
「えらいね、若いのに」
「でもね、頑張り過ぎないことだよ。もう少しと思っても、そこで止めておいて次の日もまた元気で働けるようにね。上手にやるんだよ。」
「きれいな景色を見ながら畑にいると、いろんなことが浮かぶでしょう。書いておくといいよ。」

おじさんは少し耳が遠いようだ。
「蛙がいい声で鳴いてるんだよ」と教えてあげるおばさん。
ふわっといい気分と、鉄の楔をおまけにもらった。

     2004,5・・・と書いてしまった今日のえへへ

i0
 
百姓一記
[ホームに戻る] [今日の日記へ] [この日の日記へ]