2004/01/31 (土)
ウエストで買うと裃になってしまう息子のズボンの裾上げをする。 お裁縫は苦手である。ミシンを使うのは一年に何度もない。
うちのミシンは足踏みだ。 おつねさんの家の縁側で荷物置き場になっていたのを 物欲しそうに見つめたつもりじゃないんだけど(またー) 「もうオレには使えねーから、使ってやってくれぃ」と譲り受けた。 学校の家庭科も足踏みだった。当時はなんて便利な機械なんだ〜と感心したものだったけど 電動ミシンを何年か使ううちにそんな感慨も失せた。 縫えて当たり前。縫うべくして縫う。 そんなことより思い通りにスピードコントロールできないあのイライラは、使っている自分が機械に振り回されていると警告していたのかもしれない。 今はリズミカルな足踏みが縫い目につながって行くのが、暖かく見られる。machineなのにね。笑
ミシンの引き出しに、おつねさんのものがそのまま入っている。 メンテナンス道具の入ったブリキの缶、木の糸巻き、安田生命の針セット、 座布団カバーのを取ったらしい金属性のファスナーも。 たくさんの親心が染み込んでいるのだろうな。 たっちゃんのズボンなんかも直してあげたんだろうな。 来週、咳がよくなったらミシンの思い出話を聞かせてもらおう。
今日は一年に一度、止まってしまった時間を慈しむ日でもある。
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