煙突
2003/12/19 (金)

朝一番にストーブに火を入れる。

今までは朝のひと時は灯油のストーブでしのいできた。点火一発、お湯もすぐ沸いてなんとも楽チンであるのだが
灯油を買いに行く手間と点火消火の臭いがたまらん。
少し早く起きて薪を熾す。灰の中に熾きが残っているからさほど難儀ではない。

「けぶが見えるとよ、ああyouさんもやってるなと思うんさ」近所のおつねさんがそんな話をしてくれたことがあった。
田舎の人は人が気になる。人ンちの軒先を見ては○○したんだな、と勝手に思い込む。
お節介で鬱陶しいと愚痴る若い人もいる。詮索と取るか、気にかけてくれていると取るか。
私は好きかも、この粘っこさ。

オムツや小さな肌着が干してあれば赤ちゃんの寝顔が浮かぶ。
軒に吊るし柿が下がっていれば皮を剥く手がかじかんだろうなと思いを馳せる。
そんな柔らかな心でいたいと思う。

なわけで、火を点けながら胸の中で呼びかけるのである。
「おつねさん〜、おらぁ今日も元気だでー」

・・・狼煙(のろし)かい。
いよいよ冬本番だ。


15:00〜広報印刷。これで開放されるか。トラブったら先は見えない。

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百姓一記
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