2003/11/27 (木)
「ただいまぁ〜」5年生の息子が体操着の尻ポケットを押さえながら帰ってくる。 「どんぐりでも拾ってきたのか?」茶化したつもりだったんだけど 「そうだよ」と、ほっぺを赤くする。(これは寒いからだ) おいおい、5年生でどんぐりかい。はぁ〜。
と気が抜けかかったら 「ウキを作ってみようと思って」だと。 ほーーー。へーーー。 私の知らない釣りの世界へ息子が魅かれている、引かれていく。 ずるずる。
一昨日は、 「やっぱり!」と大きな声を出す。 この前読んだ本、ちっと前に面白くて面白くて学校の先生に読んでごらんとお薦めしたあの本と「同じ人が書いてるんだー」 アマゾンで調べて、並んでいる題名だけでウキウキしている。 ちょうど図書館で見つけたので借りてきてやったら、もう虜になっている。
本には作者がいると気がついて、偶然出会うのでなく自分から作者の世界に踏み込んで行く。 作り出されたものだと言うことが分かってもなお、物語に引き込まれることを止められない。 めでたく本の虫になる瞬間ではないか。
私も司馬遼太郎で50分に1本しかない電車にホームで乗りそびれ、 筒井康隆で降りる駅を二つ乗りこした前科がある。 失敗談もたくさんあるけど、見せてくれた世界の方がずっとずっと多い。
今はページの重さに瞼が負けるんだよー。ねむ。
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