2003/11/23 (日)
豆こなしを始める。
ブルーシートの上に薪を並べてカリカリに乾いた豆の枝をたたきつけていく。 右手に持った細めの薪で補助的にたたいてはぜ残らないように。 足踏み式の豆取り機を使う人もいる、馬かごの中で打ち付ければ集める手間が省ける、大きな袋に入れて足で踏むのが一番、といろんなやり方があるけど 私はやっぱりこれだな。
豆が薪にコロンコロンと乾いた音を立ててすっ飛び出てくる。はじけ切らない鞘を右手の細薪で叩くと鞘がパカッと開く音がする気がする。 豆が落ちた後の枝は鞘が二つに割れてペカペかしてるんだけど、それがシャラシャラまたいい音なんだ。 収穫ってそれまでの苦労が報われる瞬間だな〜。
同じように手をかけて、同じように育てているんだから 一様にはじけてくれる筈なんだけど 中には頑固に殻に閉じこもってるのもいる。 ちょうど良く力がかからなくて見落としているのかもしれない。 だから最後のひとつまで確認しないと気が済まない。
叩いてもはじけない殻は、虫食いか出来損ないが多いのだけど、ときどき丁寧に手でこじ開けるとびっくりするほど大きなきれいな粒が顔を見せる。 諦めなくて良かったなあ。
マニュアル通りでは、拾って上げられない子の小さな叫びが聞こえる。 隠れた才能を埋もれさせないには、ひたすら丁寧に関わることなんだよ。 聞いてるか、教育関係者。笑
薪ストーブの前で、豆ころがし。
今の現場 こなし直後はこんな感じ 転がした後。 このケヤキの枝 (先が二つに割れているのがミソ) がいい仕事するんだ。
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