2004/11/16 (火)
「種」は大きく分けて「固定種」「交配種」に分けられる。 固定種は昔から栽培され、採種しても親とほぼ同じ性質の物が栽培できる。 交配種は一代限りで採種しても親と同じ性質の物が出にくい。 と漠然とした知識しかないのでちょっと調べてみた。
固定種 野菜(植物)の特徴がよく出ているものを抽出し育て採種する。 この作業を何世代もかけて選抜淘汰をくり返してできたのが固定種と呼ばれる。 同じ親から採種した種でも微妙に違いがあり均一でない。 固定種の生育は遅く、個々の成長が不揃い。 一度買えば採種して使い続ける事ができる。
交配種 植物だけでなく動物も含め、違った遺伝子を持つ固体とかけ合わせると、 一代目の雑種に限って、雑種強勢という現象が発生する。 雑種強勢とは掛け合わせる前の親それぞれのよい性質が強く、 種はまるで一卵性双生児のように均一で、非常に生命力が強い。 この現象を利用してどの固体と掛け合わせると優秀な作物ができるか研究され、 良い成果の出たものが交配種として販売されている。 袋に「〇〇交配」「F1」等の表示がある。 この表示のない物は固定種と思ってよいが100%固定種とは限らないので注意が必要。 100円ショップに並んでいる種は交配種か固定種か定かでない。 交配種の良い点は、揃いが良いこと。均一に成長するので、栽培計画が立てやすい。 揃いが良く均一に成長するため発芽も収穫も一斉になる。雑種強性のおかげで成長が早い。
交配種から採種した二代目は一代目ほど生命力は強くない。 種も均一でなく一代目の親に似たもの、一代目の親の悪いところが強く出るもの、 一代目に似たものなど色んな種になる。 一代目と同じ性質の物にするには一代目に似たものを選別し固定種化するしかない。
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