茸取り名人(迷人)奥伝T
2005/09/26 (月)

雨量が足りないが、2〜3日小雨が続いたので今年の茸取りのシーズンが本日幕を開ける事になると思う。

思えば、昨年、一昨年と異常気象なのか、天候不順が続き、9月上旬頃に、時期はずれに出てしまい、幸い私は山に度々行っていて上手く収穫できたのだが、私と同じ山をテリトリーにしているほとんどの人は収穫が出来なかったのではないかと思う。

自称「茸取り名人(迷人)」と言っても全国的に見たならほんのひよこに過ぎない、ただ私の住んでいる地区の裏山のお山の大将と言う事なのだが、同じ山で茸取りを楽しむ人にとっては、私は文字道理「迷人」なのである。

鋭い観察力と、視力のよさで(昔は3,0ぐらい有り、静岡の久能山から伊豆半島の先に浮かぶ3個の島を指差して話をしても誰も信じてもらえずに、勘助茶屋のおばさんだけが、「望遠鏡で見ると3個見えるよ」といい、目のよさを褒めてくれたエピソードがある)私が通ったあとには何もないと嫌がられるのである。

今年は、夏に暑い日が続き、まさに異常気象なので、時期はずれに発生するかもしれないと40日も前から1週間に1度程度はテリトリー内を監視続けてきたのだが、暑い日が秋になっても続いているためなのか、ほとんど茸は発生していない、更にこの時期のまとまった雨がないのできっと今年は不作に違いないと覚悟を決めて今年の茸取りに臨んだ。

私の目当てのウラベニホテイシメジはほぼ毎年出る場所が決まっていて、茸の出るクヌギやナラの林でも、出ない場所では東京ドーム4〜5個分ほどの面積をくまなく探しても一本も取れない物なのだ。

しかし、発生する「シロ」と呼ばれる菌糸のコロニーでは毎年同じ50センチ四方くらいの場所で5〜10本も必ず取れることもある。

大事な初日、寝過ごすのを嫌い、2時の就寝時寝室には行かず、茶の間のソファーで寝て、朝5時半に起きて、6時には山に着いた、まだ山道の車を止めるスペースの空き地には他の車は止まっていない、しめたと内心喜び自分の目当ての「シロ」に一目散で向かう、「出ていない」それでは次、更に次の場所と頭にインプットしてあるここ数年間で収穫したことのある場所を次々と目指す。

木の葉があまり体積していなくて、地表がむき出しになっている「シロ」でお目当てのウラベニホテイシメジを見つける、30センチほどの「シロ」の中に6〜7本の小さな小さな、それは赤ちゃんの小指の先ほどの茸たち、一人前の大きさになるのにはまだ4〜5日はかかると思う、それでひとまず木の葉をかけて2〜3日様子を見ることにする。

林の中の木の葉の少ない「シロ」を探し回り、次々と小さな茸を探し出し木の葉をかけてはその上に落ちている木の枝などを上げて、他の茸取りに来た人に見つからないようにして歩く。

所どころで、親指の太さほどの茸をゲット、この山に見切をつけて車に戻ろうとして道を歩いていると、一台のジープが止まり70才代のおじいさんが「茸のこと分かりますか」と聞いてきたので、「だいたい分かりますよ」と言うと見てほしいといい、車の後ろの背負籠のなかから一抱えもありそうな大きな茸の塊を出して見せてくれた、「これは舞茸ですね」と言うと「やはりそうですか」と満面の笑みを浮かべて帰っていった。

どうも雨が少ないために山が乾いているので、そこから20キロほど離れている標高700メートルほどの山の中に移動をする、これが大当たりで、大きなウラベニホテイシメジとアミダケを大量にゲットする。




i0 i1 i2 (1) 本日の収穫。
(2) 木の葉と木の枝で小さな茸を大きくなるまで山で「育てる茸」。
(3) 舞茸を抱えて喜ぶおじいさん。
 
健康野菜作りを有機栽培で頑張っています 
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