2005/09/23 (金)
うー500円もする種を一袋使って1本しか収穫出来なかった……
花粉が混ざるのを避けるために借り畑でなく、庭で作ったのとまだ小さいうちに台風であらかた倒されたのが響きました。 まあ、1本も収穫できなかったよりはいいか……ということで食べてみます。
マヒヒラモフはアンデスでの国民的飲み物であるチチャ・モラーダ(Chicha Morada)の材料です。 サッポロノウエンにて種を購入。
アンデス旅行で飲んでおいしかったからなどという理由ではなく、どんな飲み物なんだろう?という興味 からなので、本来の味を全く知らなかったりします。
チチャ・モラーダ、調べてみるといろいろな情報が交錯しています。おそらく作り方が何通りかある模様。
1.トウモロコシを鍋で水煮した煮汁に砂糖やはちみつと柑橘系の果汁を入れて冷やして飲む
2.紫色のトウモロコシをつぶして発酵させた飲み物、味は甘くブドウのような感じ。
3.紫とうもろこし(乾燥)をりんごと一緒に2時間くらい煮る。冷やして飲む。
4.まずトウモロコシを発芽させ、粉に挽いて、沸騰したお湯の中に入れる。 よく煮込んだところで漉し、あとはしばらく寝かせておくと発酵が進んでビールのようなお酒が出来上がる。 これをチャチャといい、紫のトウモロコシで作ったものをチチャ・モラーダと言う。
5.チチャとは、南米アンデス地方でよく飲まれている酒の一種である。主にトウモロコシを発酵させて作られる。 酸味があるブドウジュースといった味である。作り方や飲むタイミングによってアルコールの強さは変わる。 紫色のトウモロコシを使って作られたチチャは、チチャモラーダと呼ばれる
ということで、発酵させて作るアルコール飲料である場合と生もしくは乾燥したものの煮汁がベースの清涼飲料の 両方を指すようです。
で、1本しかないので発酵なんてさせられませんから、清涼飲料水の方を作ります。
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(1) これが採れたマヒヒラモフ。ここが寒冷地な分、 原産地のものよりも甘みは少ないと思われます。 本当は大鍋でそれなりの量のマヒヒラモフを一気に 煮るのでしょうが、1本しかない以上少ない水でなんとか するために実のみを煮ます。うまく取れてこないので 包丁で削り落としました。そのため皮の中の澱粉分まで 溶け出してしまうのでどうしても濁った仕上がりになります。 (現地の写真で透明なのは乾燥したものを水煮 したものなのかも)
カップ2杯程度の水で20分煮ました。10分程度煮た時点で 味見をしましたが、普通のスイートコーンの煮汁 程度の味しかしなかったので、酸味を追加することにしました。 いま家にある酸味のあるものというと……トマティーヨなのです。 この時期自家製野菜の消費で手一杯なので スーパーで野菜を買ったりしないので。トマティーヨを入れる時点で 変な飲み物一直線では?というつっこみはひとまず置きます(苦笑)。 最終的には300cc弱の量になりました。
(2) できあがったものに大さじ山盛り1杯程度のグラニュー糖を溶かして味を調整し、 濾して冷やしたものがこれです。
色はきれいですがぷどうジュースのようなさわやかな味はしません。 (当然トマティーヨの味はしますが) あと、ネクター程度のとろみがあります。そもそもトウモロコシの 煮汁そのままで酸味がでる道理がないので、本来の味を 再現するには発酵というプロセスが必須なのだと思います。 この発酵がアルコール発酵なのか他の発酵なのかはわかりませんが。 ただ、今回の作り方でもまずくなる要素はないので健康飲料としては十分においしく頂けます。
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