二日続けて雨。午後にはやみましたがぬかるんでて畑には入れそうもなかったので、新鮮なズッキーニのあるうちに作ってみようと思っていたものを。

ズッキーニブレッド

アメリカ南部の郷土料理です。

思えば私が最初にズッキーニの名前を聞いたのはこのパンでした。もう２０年近く昔になりますけれど。本にはアメリカではよく食べられるが日本では入手できないので南瓜で代用とのことでしたが、南瓜ではそんなに美味しくは出来ないようです。というか南瓜とズッキーニでは全然使い方の違う野菜なので代用になるかというと少々疑問です。


レシピは本に書いていたのは大きすぎるので少々アレンジして約半分の量にしています。

卵　２個
グラニュー糖　１カップ
植物性油（サラダオイル）　３分の２カップ
皮をむいた後　すり下ろしたズッキーニ　１カップ半
バニラエッセンス　少々
薄力粉　２カップ弱
塩、重曹　各小さじ２分の一
ベーキングパウダー　小さじ４分の一
シナモン　小さじ１杯と２分の一
くるみを粗く刻んだもの　カップ３分の２

卵を軽く泡立てて砂糖と油、ズッキーニ、バニラエッセンスをくわえて十分に混ぜ合わせる

ここに薄力粉、塩、重曹、ベーキングパウダー、シナモンを合わせてふるい入れ、

最後にナッツを入れてから１８０度のオーブンで１時間焼く。

と言うものです。

植物油を多量に入れると言う点が通常のふくらし粉系パン菓子と比べると異彩を放ってるわけなんですが……ネットでズッキーニブレッドを検索するとどれも多量に油が入るんですよね……油がはいってこそのズッキーニブレッドなんでしょう。

あ、あと１時間という焼き時間も普通の同じ大きさの焼き菓子の１．５倍くらいはありますね。あたりまえの感覚での焼き時間の４５分程度で串をさしてみたらしっかり生地がついてきました。４０分をすぎたころで上にアルミホイルをかけてやると焦げなくていい感じです。結局１時間かけないと下まで火はまわらないので。

ちなみに多量の油と水分のたっぷり入ったズッキーニの為にこのパン菓子は大変重いお菓子です。常温でも痛みにくいので冷蔵庫のない時代には重宝したのだろうなとは思います。

(1) 粉以外を混ぜた状態。油のせいで普通のケーキ類とはちょっと見た目が…… (2) 全部混ぜて型に入れた状態 (3) 焼き上がり。 えーアメリカの菓子らしく幾分甘ったるいです。紅茶かコーヒーを一緒に食べないとつらいかも。 あと、焼き上がってから生地に油がなじむまで一晩くらいはかかります。できたてを食べると油っぽくってギトギトした仕上がりなので体調によっては辟易する味かもしれません。きちんと寝かすとしっとりとした味になりますが。