2007/06/03 (日)
★お泊り遠足2日目は、待ちに待ったクレマチスの丘です。
ホテルの早めの朝食バイキングを済ませ、お迎えタクシーにて、修善寺駅に向かいました。 箱根鉄道を再び三島まで帰ります。
三島駅には、クレマチスの丘のシャトルバスが待っているのですが、 新幹線駅の反対側に停留場があるため、新幹線の構内を取りぬけるには、入場券がいります。 そんな〜もったいないよと、回ることに・・ でも、それが、すごく遠かったんです。 駅員さんも、そうなら、そうと言ってくれればいいのに〜まったく不親切です。 140円ケチった私たちが悪いの?
クレマチスの丘行きのバス停には、結構沢山の人が並んでいました。 何とか座る事が出来、いざクレマチスの丘へ。
金子先生のガーデンツアーの受け付をインフォーメーションで済ませると、荷物をコインロッカーへ。
そこへ金子先生お出迎え。 私たちをじゃございません、午前中のガーデンツアーの団体さんをです。 貸切バスでいらした方もいたみたいで、結構な人数です。
私たちは、午前中のガーデンツアーの方たちの後について、ホワイトガーデン内へ。 芝生の周りに植えられた沢山のクレマチスに感激〜♪
午後の予習と言うことで、園内を散策しました。
チャオチャオにて、ちょっとは早めのパスタランチ。 その隣のショップにて、金子先生のクレマチスの本を購入。 これに、サインもらうんだ〜って、サイペン持参の私。
園芸店も覗いたけれど、大きな鉢植えのクレマは、これを新幹線でもって帰るのは・・・・って、感じであきらめ。 もっと小さな苗だったなら、すかさずお土産に買ったんですけどね。
午後1:00少し前には、インフォーメーション前へ。 そこへ金子先生がいらっしゃり、突然、そばにいた私に「指を出して」って、言われました。 何のことか分からなかったけれど、指を出すと、指の上に、 赤いつぼ型の小さなクレ・テキセンシス・スカーレットの蜜を絞って乗せてくださいました。 なめてみると、甘い!! クレのなかでは、このスカーレットだけだそうです。
それから、ガーデンツアーのご挨拶がありまして、ホワイトガーデン内へ。 いよいよガーデンツアーのスタートです。
・・・・・・・・・<金子先生のガーデンツアーその1 クレマチスを見ながら>・・・・・・・・・・・
ガーデンツアーには、クレマチスの丘のガーディナー渡辺さんが、一緒に回ってくれました。
クレマチスは、北半球だけで、250種〜300種類もあるそうです。 その中でも、日本には、25種類ほどの原種が存在し、センニンソウもそなんですよ。 三島のバス停の横にもありますよと言われましたが、帰りのバスは、少しはなれた場所で止まったので、見ずじまい・・ もっとも、咲いていなくちゃ分かりませんが。
その多くの日本原産のクレたちも、ヨーロッパで改良されて日本に帰ってきたそうです。 そんな花って、多いですよね。
どんなクレマチスも、テッセンと呼ばれる方がいらっしゃいますが、テッセンは、クレマチスのほんの1つの種類に過ぎないこと。
中国原産のテッセンは、乳白色に、紫色のヤグルマソウのようなシベがあり、個性的なクレマチスです。 クレマチスの丘にも、沢山咲いていました。 テッセンは、夏は花を休むので、秋に再び開花します。 そのまま開花した花が、雪をかぶっていたこともあったそうです。 ちょっと気になるクレですね。
種類の中でも、インテグリフォリア系は、自分ではからまらないことを教えてもらいました。 我が家にも、3種ありますが、2種は鉢植えで、背が低いので気がつきませんでした。 もう一種は、買ったばかりだから・・・と、私が行灯に蒔きつけてあげていたんでした。
良く似た花の見分け方として、花が上を向くのか、横を向くのか、 花びらの先が丸いのか、とがっているのか、 からまるのか、からまらないのかなどで見分けます。
また、同じような八重であったとしても、一期咲きなのか、四季咲きなのか、 四季咲きでも、全部が八重なのか、初めは八重でも2番花、3番花になると、 一重になってしまうものなどがあり、これも目安になるそうです。
たとえば、<アラベラ>と<ユーリー>の見分け方としては、 アラベラが上を向いて咲くのに対して、ユーリーは横向き咲きです。 アラベラは、からまりません。
赤い花のニオベと、ルージュカジュアルは、似てますが、 花の大きさ、花弁の数、花びらの丸み、花びらの裏からも見て、判断するそうです。
インテグリフォリア・アルバを私は持っているのですが、ハクレイととても良く似ています。 でも良く見ると、花びらが、アルバの方がねじっているのです。
同じく私の持っているヘンダーソニーは、ねじれますが、ブルーベルはねじりません。
ビチセラ系のベティー・コーニングがとても良い香りがすること。
金子先生は、ミサヨ、キャロラインがお好みの事。(なんだか、女性の名前ばかりですね)
クレマチスを定植する場合、2節まで埋めてしまいます。 そうすることで、立ち枯れ病を防ぐことも出来ますし、 株を早く大きくすることが出来ます。 埋めた節からも、新芽が出るのです。 また、定植後、上に小花を植えたりして、根もとを日差しから守ったりすると良いそうです。
地植えで、庭木にからませたりするのも素敵です。 その場合、クレマチスは、移植を嫌うので、 他のものと絡み合わないために、筒状のものの中に定植すると良いそうです。 寄せ植えする場合、他のものとやはり根がからまないために、 他のものとの境を作ったりします。 趣味の園芸では、波板が使われていました。
・・・・・・・・・・<金子先生のガーデンツアーその2 クレマチスの挿し芽の仕方>・・・・・・・・・
*まず、なぜ挿し芽をするのかと言う話です。 クレマチスを種を蒔いて育てると、発芽までに1年。 開花までに4〜5年もかかると言うとても気長な植物なんです。 挿し芽では、活着しにくい品種は、種まきでなければ増やせませんが、 多くの場合、挿し芽で株を増やします。
@挿し穂につかうクレマチスの枝は、先から花の付いた部分(発根しても新芽が出ない)と その下2節を取り除き、その下の部分を使います。 さらにその下の木質化した部分も使いません。
2節切り取って、下の挿す部分は、節下1〜1.5cmとします。 この時、長すぎると、ぐらぐらの長い苗になってしまいます。 葉っぱが大きすぎる場合は、半分ほど切り落とします。
半日、水に浸けてから、挿し芽をします。
Aビニールポットの底に鉢底ネットを敷きます。 中玉の赤玉土を2〜3cmほど入れ、その上に、細かい(米粒の1/3ほど)パーライトと 鹿沼土(小粒)を混ぜた挿し芽用土を入れます。
BAの用土の入ったポットを腰水にして、用土が水に浮くような状態にして、挿し芽をします。 そうすることで、挿し穂の先端が傷みません。
Cポットを水から上げると、用土がしまって、挿し穂がぐらつき難くなります。 さらに、赤玉の小粒を1〜2cm敷いて、挿し穂をがっちりさせます。 D挿し穂したポットは、1〜2cmの腰水にします。 1週間経ったら、水を1cm→さらに5oと、だんだんと減らしていきます。 この時、半日陰の場所に置きます。
Eおよそ3〜4週間で、発根します。 腰水に、液肥2000倍液を入れます。
F1.5〜2ヶ月で、ポットの下から、根が見えてきたら、ポット上げします。
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ガーデンツアーも終わり、出口で、金子先生を囲んで、皆で記念写真を撮らせていただきました。 そして、お昼にショップで購入したクレマチスの本にサインをいただきました。
NHKの趣味の園芸で拝見するあの優しそうな金子先生そのものでした。 おっとりとした雰囲気の方ですが、クレマチスの話になると、とても熱く語られます。 貴重な体験と、素敵な思い出が沢山出来ました。 ただ、ガーデナーズハウスで、お茶出来なかった事が、一つ心残りでした。
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3:00過ぎのシャトルバスに乗り、帰路に着くため、三島に戻りました。 時間は、まだあるのに、お土産を買うと、ちょうど入ってきた16:00ジャストの新幹線に、名残を惜しむことなく飛び乗ってしまいました。
どんなリッチな旅よりも、花友と行く花三昧の旅。 今の私にとって、これ以上のものはないと思います。 また、行きましょうね〜
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