2004/10/08 (金)
今日は雨
水分コントロールのもう一つの働き。 また意外に感じるかもしれませんが、気孔からどん どん水分が蒸散して植物内の水分量が少なくなると、 足りなくなった水を補給するために根から水を吸う力 が強く働きます。 つまり気孔からの蒸散が、上へ水をひっぱりあげる 吸引器の役もしているのです。本来は根にも半透膜 といって土から水を上手に取り込み上に送るポンプの ような機能があるのですが、この仕組みだけで根から 地上部へたくさんの水分を効率的に押し上げるのは とても大変なので、葉の気孔(吸引器)と連携して 水分移動をおこなっているのです。 例えばトマトなどは盛夏に3リットル/日くらい の水を吸い上げるといわれていますが、このような 仕組みがないと供給が追いつかなくなります。
|