2004/10/01 (金)
今日は晴
土壌改良にみみずがいいという話は誰でも聞いたことが あると思います。ではなぜみみずがそんなに良いので しょうか? みみずの活動を整理してみると、@落ち葉や作物残渣の 摂食活動、A排泄活動、B動き回る活動に大別されます。 この中で注目されているのがAの排泄活動です。 牧場などの草地での調査では、1アールあたり年間1.2t もの排泄物がでるそうで、表層6cmまでの土が約20 年間のあいだにすべてみみずの体内を通過してしまうと いうくらいです。 もちろん@の摂食活動により、植物残渣が地表面にいつ までも残らないという点や、B土中の移動により自然 と土を耕してくれるといった、小さな耕運機としての 働きも見逃すことはできません。 また食べたり食べられたりの食物連鎖が多様化するこ とにより、土壌微生物に良い環境をつくったり、また 団粒構造促進、保水・排水性の向上など土そのものを 良好に改善していく働きもあり、枚挙にいとまがあり ません。 現在では年々畑から少なくなっていくといわれている みみずですが、不耕起栽培や有機栽培によって生息 密度が高まることが知られています。とくに有機物 で行うマルチでみみずがよく増えるようです。
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