2004/09/04 (土)
今日は曇りのち雨
だんだん話が複雑になりちょっと難しくなっちゃい ました。ちょっと休憩を。 さて土の中では与えられた石灰や肥料はどのような 形で存在しているのでしょうか?ちょっと整理して みましょう(^^;
@土の粒子には肥料をくっつけておく力があります。 これをCECといって、粘土ほど強く砂ほど弱くなり ます。このように土の粒子にくっついている場合が あります。植物が利用しにくい形ですが、長期間土 に残るため、ゆっくりと利用できます。 A土の中には土の粒子や各種有機物、有機物の分解さ れたものなどの固形物と、空気と水があります。この うち、土の中の水に肥料が溶けて存在する場合があり ます。植物が吸収しやすいのですが流れてしまったり、 濃くなりすぎて根を傷めたりしやすいです。 B各種肥料同士がくっついて、新しい化合物になって 土の中に存在している場合があります。植物が利用し やすかったりしにくかったりさまざまです。 C一度、微生物などに取り込まれる場合があります。 この場合直接植物が利用できないので、微生物が分泌 したり死んだりして植物に利用されます。
昔と違って石灰や化成肥料を土に入れるようになった ため、とくに@が限界を迎えてすぐAの状態となり、 根が素直に伸びれなかったりして、かえって野菜を 作りにくくしているのが非常に多いです。
雨が降って作物の伸びが良くなったと喜んでいる 背景に、実は土の中の水分に溶けている肥料が薄く なって根が吸いやすくなった、なんてことが以外に 多いのです(^^;
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