2004/09/02 (木)
今日は雨。
石灰類を毎年たくさんトマトに与えているのに、 毎年尻腐れ果がたくさんでて困っている人をよく 見かけます。話を聞いてみると、なるほどたくさん の石灰を与えていて、とても不足しているとは思え ません。
ところが、石灰類はたくさんあればよいものでは ありません。必要量の倍も3倍も与えてしまうと 逆に石灰類を吸えなくなる現象に陥ります。
意外に知られていないことですが、石灰類を多用 し続けると、土の粒子の間が石灰類で占領される ようになります。こうなると他の肥料(窒素など) を土が捕まえておく力が弱まり、常に土壌水分に 溶け出した状態になります。こうなると肥料濃度 が濃すぎるため根の働きがにぶり、また窒素など ばかり吸収して、石灰類を吸収することができな くなってしまいます。
つまり土壌中の石化類が多量にあるのに、根が吸 収できない状態にあるので、石灰欠乏がおきやす く、また石化類を多量に与えてしまうという悪循 環に陥ってしまうのです。
このような畑の場合は一度適正量を勉強して、 石灰類も肥料も適正な範囲よりやや少なめくら いにしてみるのが良いのです。
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