きゅうり。苦味との戦い。
2004/02/03 (火)

ame.gif 今日は雨。雪にかわりそうです。

さてきゅうりを食べてなんだか苦いなあと
感じたことありませんか?実際に種屋さん
などへの苦情の中では苦いきゅうり、辛い
ししとう、煮ると黒くなるなすなど、さま
ざまなものがあり、毒ではないかと疑われ
ますが、どれも正常です。

もともと、種子が成熟するまでは動物など
に食べられないように苦みがあり、成熟す
るにしたがってだんだん苦味がなくなって
いく性質がウリ科にはあり、スイカやメロ
ンなどもそうです。しかしきゅうりは人間
の都合で、幼果のうちに収穫して食べてし
まうため、品種改良を重ねて現在のように
苦味が少ないものになりました。

ところで世界の中でも日本人ほどきゅうり
を早取りする国も珍しく、普通はもう少し
大きくしてから収穫することが普通です。
なので最初に日本に入ってきたころのきゅ
うりは大変苦く、10世紀ころだったとい
われています。そして少しづつ苦くないき
ゅうりが選抜され明治時代くらいになって
からどうやら食べられるようになってきま
した。

この苦味の成分は「ククルビタシン」とい
いますが、花落ちよりもつるに近いほうが
多く、戦後くらいまでは2〜3cm切り落と
して食べていたそうです。今はおいしく
全部食べられることに感謝しなくちゃいけ
ませんね(^-^)

 
ほのちゃんの野菜畑の日記
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