トマトの赤さ
2004/01/29 (木)

hare.gif 今日も晴れ。雪が少し解けました(^-^)

さて、スーパーで並んでいるトマトを買うとき、
色が赤いトマトと赤くないトマトどちらを買い
ます?

基本的にほとんどの人は赤いほうを買うでしょう。
へたの萎れぐあいや皮の張り、部分的な傷みなど
チェックするところはいろいろあるのですが、
パックにラッピングされていると確認しにくいで
すから、やっぱり赤さになってしまいます。

ところで統計をとると日本人は赤いトマトの品種
よりもピンク色のトマトの品種を好むことが分か
っています。
栄養的にはピンク色のトマトはリコピンが多く、
赤いトマトにはリコピンのほかにカロチンが多く
断然赤い色のトマトのほうが優れています。
なぜ日本人はピンク系のトマトを好むのでしょうか。

実は明治の初めに入ってきたトマトは、トマト臭の
強い品種で、トマトを食べなれていない日本人には
強烈すぎて嫌われました。しかし明治中ころ導入さ
れた「ポンテローザ」はトマト臭と酸味が少なく、
ようやく日本人が食べるようになりました。この
品種はピンク色だったのですが、このほかにもいろ
いろな品種、例えばヨーロッパから赤みが強く酸味
もある促成品種や加工品種も入ってきたのですが、
ピンク系トマトほど食べやすくなかったため、赤い
色のトマトはまずいという印象が強くなり、ピンク
系トマトの栽培が広がったのです。

現在の日本人は生まれたときからトマトに慣れした
しんでいますので、酸味のあるトマトをおいしいと
感じる人も増えてきました。しかし手に入る品種は
ピンク系をベースにした完熟系トマトが主流が主で
す。実はこの完熟系は従来のピンク系トマトよりも
株で赤くしてから収穫できるようになったため、
カロチンの含量が増えています。つまり、ピンク系
トマトでもなるべく赤く熟してから収穫したものの
ほうがカロチンなど栄養成分が多くなるからなのです。

ちなみに赤系トマトほど皮にも栄養成分が多く含まれ
ていますので、皮も捨てずに食べたほうがいいですよん(^-^)

 
ほのちゃんの野菜畑の日記
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