2004/01/19 (月)
むかごってご存知ですか? そう、あの丸い小さないもです。
ながいもや山芋、つくね芋などのつるにできる 小さないもです。地方によっては子供のおやつ になったり、炊き込みご飯の具になったりいろ いろ加工され食べられました。
このむかご、種と間違われることもありますが 別に開花・受粉・結実してできたわけではあり ません。やまのいも科では雌雄異株なので別に ちゃんと花が咲いて種ができます。むかごは、 地上部にできたいもと思ってください。
このむかごですが、よく観察するといもの種類 によってよく付いたり、付かなかったりします。 ながいもなどはたくさんできますが、つくねいも などの丸いもはあまりできません。また、つるが 上を向いて伸びているとあまりできませんが、 つかまるところがなく下がったつるなどにはよく 着生します。このことから、葉でできた養分が 茎を伝っていもにいくには、重力と関係が深いと いうことが分かります。
つまり、支柱をしっかりと張って下垂するつるが 少ない株はよくいもが太り、いい加減な支柱で、 すぐつるがぶらぶらと遊ぶ株はむかごはたくさん できますが、いもの太りはいまいちになるのです。 もちろん光合成効率も違ってきますが^-^;
少しほろ苦いむかごですが、簡便な種いも増殖に 利用されることも多く、夏〜秋につる下に網を設置 してむかごを集め、選別して大きなものを種に利用 すると、3年でりっぱないもにすることも可能です。
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