2003/12/29 (月)
微生物が有機物を分解してできたもの。 実にいろいろなものが出来ています。
単純に窒素、リン酸、カリウムのような 分子化合物を作り出し、植物の根が吸って いるわけではありません。アミノ酸、核酸類 、有機酸、ビタミン、ホルモンなどいろいろ なものを作り出しています。そして根はこう したさまざまな物質を取り込んでいるのです。
植物の生長に必要なホルモンに、ジベレリン という物質を聞いたことがあると思います。 微生物によってはこのようなホルモンを作り だし、本来は植物体内で生成されるこの物資を 根が吸って自分の成長に役立てている場合も あります。
時には根が伸びていくあいだに傷ができて、 根液が染み出てしまうことがあります。そう すると特定の微生物がその根液を養分にして 増えます。一定以上増えた菌は根液という 食べ物が少なくなるとだんだん死滅し、その 死滅した菌から再度、根が養分を吸収する。 こんな繰り返しが根の周りで起こっています。
微生物と植物はもちつもたれつの関係なのです。 そして良好な関係にあると、有害な菌が増殖 しにくくなります(^-^)
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