2006/01/26 (木)
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久々の日記にゃりよ。(*^∀^*) 一日の中での使える時間をフルに使って活字の海に漂っている毎日。すっかりネット離れでございます。 一日がせめて30時間だったらいいのにな。
京極夏彦の「姑獲鳥の夏」を何日か前に読み終わった。 ネタばれになるので内容には触れないけど、現実と仮想現実に関する京極堂の持論が面白かった。 ちょっと違うけど、わたし十代の頃ってものすごく現実感が無かった。この地球という惑星が“本当に”存在してて、自分という人間が“本当に”存在しているって実感が無かった。 いつもいつも「自分は誰かの見ている夢の登場人物」って気がしてならなかったなー。 そのヒトがパチって目を覚ますとわたしが消えちゃう気がしてた。 (誰かの夢ってところがなかなか性格を現してると思う。笑) 自分の脳に騙されてるとは思ってなかったけど、あんまり信用もしてなかったな。見えてるから、感じるからって絶対じゃないって思ってた。 あれは何なんでしょうね。単なる多感な時期特有の世間知らずな感覚だったのかな。
一人暮らしをするようになってから、だんだんその感覚は薄れてきた。 まわりに誰一人知ってる人が居ない環境に来て、自分を出すことも引くことも知らなくちゃやっていけない状況に置かれたからかな?
自分を管理して生活して、ご飯の心配したりお金の心配したり貧乏になったり栄養失調になったりご飯が美味しいと喜んだり、はたまたタバコと素ウドンどっちを取るか悩んだり(笑)恋をしたり失恋したり人に迷惑かけたりかけられたり。 そういう事が全部生きてるって事なんだなーってだんだん思うようになったんだろうね。 色んな涙を流したり喧嘩したり空がキレイだなーと思ったり布団が気持ちよいと思ったり。猫の背中の匂いとか雨の匂いとか夏の夜の花の匂いとか。
たとえこの世が本当は無かったとしても、もう間違いなくわたしは生きているって事だけは実感できるようになったから、それだけでいいやって思うようになった。
今でも時々、十代の頃の感覚が戻ってくる時がある。 ふっと表れてふっと消える。 なんか懐かしくてもっと長居して欲しいんだけど、なかなかそうもいかないらしい。(笑 わたしの脳の中で何と何が対決してるんだろうね。 こんな事をつらつらと考えるというのも、わたしがここに存在してる証拠。たぶん、ね。
あらら、だいぶ話しが横道にそれちゃった。感想文のつもりだったのに。 まー、いいかぁ。
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