ふるさと
2004/08/04 (水)

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昨日は東京へ出張だった。
東京は人が多いな〜!
ココ(都内)に住んでいた時から、人が沢山いる所には極力出なかった「真正出不精」のわたしは、人を沢山見るだけでグッタリ疲れる。
お客さんと参考のために何店か飲食店をハシゴしたので水分ばっかりとって更にダルくなる。
しかし、東京ってしょっちゅう様変わりするね。


わたしにとって”ふるさと”は東京なんだけど、わたしの”ふるさと”は、もう、ない。
キャッチボールの相手をしてくれたあの塀はキレイな近代的なオフィスビルになってる。
母に怒られて「もう帰るもんか」と新聞紙に包まれて寝転んだあの路地は天に登るマンションの中に消えた。
子供心にも怪しげで魅力的だった隅田川沿いの古い倉庫群は、清潔な遊歩道とキラキラしたガラス張りのビルに。
大雪が降って、指先を赤くしながら父と雪だるまを作ったあの道も。真夏に焼けたアスファルト、裸足でどこまで行けるか妹と勝負しながら歩いた図書館。
どこにもない。
あるけど、ない。

綺麗になるのは良い事なんだろう。ゴチャゴチャとした、小さな住宅が密集した下町なんて、観光地にもならない。
だけど、このマンションや新しいビルがならんだ場所は、わたしの知ってるとこじゃ、ない。

と、帰るたびに思うので、いちばん思い出のある、いちばん大切な時代の場所には行かない事にしてる。

だいすきなひとがもういないのをじっかんするから。あいたくてもしぬまであえないのをじっかんするから。

 
ちびたのちび畑
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