ようやく新聞が届く。

岩手から福島までの沿岸部は壊滅状態という。気仙沼、南三陸町、石巻、東松島、仙台荒浜の悲惨な状況だけが繰り返される。おそらく報道機関が入ったところの状況だけだ。

旧北上町、旧雄勝町、女川町、旧鮎川町にはリアス海岸のくぼんだところに小さな浜がいっぱいある。そこの情報は一切伝わらない。

石巻は私が１８年暮らした街だ。友人・知人など何百人もいる。一人ひとりの安否が気がかりだがまったく連絡がとれない。

１０時給水に行く。ひどい。とても飲めるようなものではない。色麻町の消火栓の水だという。こんなみずなら農園の雨水のほうがまだましだ。農園には古いストーブ、カセットのガス、カップめんなどがおいてある。まだガソリンに余裕があったので農園へ。

小屋は無事だった。ストーブや水を車いっぱいに積んで実家へ。なんと実家は水がでているではないか。雨水をすべて捨て水道水に組み替える。向かいの弁当や山が営業している。我が家とリクちゃん家の分４個買い、父・義兄を見舞い帰宅。
余震が怖いので地区センターの駐車場で車泊。ガソリン節約のためほとんどエンジンをきる。寒い。