2008/01/08 (火)
先日の法事のとき、ネギ農家の叔父と久しぶりに話す機会を得た。 「テンメイ、畑はどうだ」 「なんとか、やっています」 「困ったら相談に来い」 「はい」 酒が進むうちにぐちが出てきた。 「テンメイ、情けない世の中になってきた。寄り合いで飲んでも誰も本音を話さない」 「エー」 他人よりいいネギを栽培し、他人よりも高く売るために技術や情報を一切秘密にするようになったというのだ。村落はもともと共同体で人と人との結びつきを大切にしてきた。そうした結びつきがまるで私たちと同じような競争によって失われていくことをしきりに嘆いていた。
この農園日記のみなさんはもっている知識、技術、情報などを独り占めにしないで公開してくれる。聞けばなんでも教えてくれる。飲んだくれの胃の心配までしてくれる。ありがたい。
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