湊かなえさんの「往復書簡」を読んだ。11月3日から上映される「北のカナリア」の原案となった物語を含めた3編がまとまっている。それにしても背筋が寒くなると言うか、手紙のやりとりがこんなに怖いとは。メールにしても然り、顔を見ながら意志を伝えることのなんと重要なことか。美談でありながら、読後感はさわやかではなかった。