2012/06/08 (金)
「むかしの山旅」を読む。 竹下夢二・芥川龍之介・大町佳月・大島亮吉・木暮理太郎・寺田寅彦・小島烏水などそうそうたる著名人の短編随筆を集めたものだ。 今の感覚にあわないものもあるので、あくびの出るものもある。 しかし、情景描写はそれぞれ素晴らしい。 なかでも「単独の北岳」は壮絶だった。 8日間も3000mの山に閉じ込められて生還した女性の手記である。
それにしても、山に畏敬の念をもち、自然に溶け込んで踏み込む姿は素晴らしい。
最近のカラフルな色彩の服装で、山に踏み込む人たちと比較したくなる。 山は自然に溶け込んだ姿で入るべき。 山は神の領域であることは、今でも変わらない。
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