浅田次郎さんの短編集「月島慕情」を読んだ。電車の中での読書は実に心地よい。時折、流れ去る車窓の景色に目を移す。新緑と、海岸線の色彩が美しい。それにも増して浅田ワールドにのめり込んだ。切ない、そんな世界が繰り広げられる。この世界が理解できるのは団塊の世代。