2012/04/20 (金)
沢木耕太郎さんの「凍(とう)」を読んだ。 ノンフィクションといえるのだろう。 クライマー山野井夫妻の壮絶なギャチュンカン登攀の物語だ。 山野井さんたちが書いたものではないことで、違和感を感じながら読んだが、全くそんなことは感じなかった。 それにしても何という登攀なのだろう。 凍傷で山野井泰史さんは10本、妙子さんは18本の手足の指を失っている。 その後の前向きな考え方に心を打つものがある。 山野井夫妻のこだわりや考え方がよく分かる。
失礼ながら、山野井さんたちのことはあまり知らなかった。その理由も分かった気がする。
2008年にNHKで放送された「夫婦で挑んだ白夜の大岩壁」を録画しておいたのであらためて見直した。 事故から5年を経てグリーンランドの岩壁に挑むものだ。 こんな前向きな生き方に感動しないものはいないだろう。
おすすめの一冊である。
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