泉康子さんの「いまだ下山せず!」を読んだ。1986年に実際に起こった雪崩による遭難事故を丹念にまとめて書かれている。著者は遭難した「のらくろ岳友会」のメンバーだ。遭難場所を特定する気の遠くなるような作業を、事実を基に特定していく。この執念に驚くばかりだ。この本の中には有名な月刊山岳誌の記事を参考にした事が原因のひとつとも書かれている。私もホームページで山歩きの情報を発信しているが、この情報を鵜呑みにして行動する人がいるとしたら怖い。