大晦日は会社で過ごす。広いフロアーで、支給された弁当を一人で食する。年越しソバも、紅白も、除夜の鐘も、アルコールも関係ない。外界から隔離されて、静かに残務整理に時間を費やした。元日に自宅に帰り、せめて明るさを得ようと、ハリケーンランプを磨く。初日の出ではなく、初夕日にかざしてみる。試しに火をつけてみると明るく、手をかざすと暖かかった。