愛犬不調
2013/02/25 (月)

この日を境に愛犬のうち老齢のポメラニアン・メイの体調が不調に陥る。前日までは一刻も早く餌を食べたくて待ちきれず盛大に運動会をやっていたのに、この日の夕食から「よしっ!」のかけ声にも反応せず、ふた呼吸おいてからゆっくりと食べ始め、いつもは完食するのに少し残した。

この後、半日毎に様子が変わっていく。徐々に固形物は食べなくなり、液体もあれだけ好きだったミルクも残すようになり、最後には水だけを欲しがるようになった。その間、食べたものも飲んだものも嘔吐してしまう。

水曜日に動物病院で応急処置し、木〜土曜日の三日間終日の点滴をすることになった。点滴の中には栄養分補給に嘔吐止めなども処方されているが、朝病院に連れて行ったときよりも確実に体力が衰えて帰ってくる。

金曜日の夜に別居中の娘ふたりも帰宅。ふらつきながら数歩歩くのがやっとという状態のメイに、ふたりとも言葉がない。

土曜日、最後の点滴を終えて帰ってきたメイは、お気に入りだった台所の餌場に毛布を敷いてもらって横たわっている。明朝もう一度嘔吐予防の注射を打ちに病院に行く予定。医師の話によれば、「血液検査で腎臓と肝臓を中心に多臓器の機能が大きく低下している。栄養補給がなくなるので体調は弱っていくが、腎不全が原因のひきつけで苦しむことになるだろう。そのまま家族で最後まで看取ってやるか、苦しませないための処置をするために病院に連れてきてもらうか、最後はその判断になります」ということだった。

見るも無惨な可哀想な飼育環境で飼われていた多数のポメラニアンを、長女がボランティアで参加していたNPOの里親会が引き取った。メイはその中の1頭だった。医師の見立てではその時点で3〜4才だった。ウチに引き取ってからもうすぐ13年になるので、推定年齢は16〜7才ということになる。近親交配を重ねて先天的に関節に奇形を抱えていたためか、もともと散歩もしたことがなかったせいか、歩くのが嫌いで終日寝ているが、食事時になると部屋中を走り回っているような犬だった。

あと数日、苦しむことなく生を終えてくれることを祈るばかり。

(3月2日記)

 
縦振屋精兵衛菜園残日録
[ホームに戻る] [今日の日記へ] [この日の日記へ]