錦糸町
2013/01/24 (木)

旧知のY屋さんと2年ぶりに会った。
かつては金融業界のリーダーだったが、金融再編の波の中、権力によってその座を引きずり下ろされ、地位も財産もすべてを失った。最悪の事態を想定してあらかじめ保全できる余裕もあったが、自らの信念に基づいてそうしなかった。2年ほど前から新たなビジネスを模索しながら、現在はある会社の経営を預かっている。久しぶりに飲もうというお誘いがあった。
錦糸町で待ち合わせして連れて行かれたのは、Yさんの元部下だったK枝さんが経営する会員制のクラブ(プレゼンターションスペース)だった。K枝さんとは5年ぶりだろうか。
飲みながら、Yさんの計画を聞かされた。他人の会社の経営は足を洗って、自分にあったビジネスをやりたい。また何らかの形で社会に貢献していると思える事業を展開したい。そこで、仕事で関わっている医療老人ホームをやろうと思っている。既にビジネスプランはできているので、どういう形でもいいから一緒にやらないか、という話だった。
人生の最後に社会のお役に立ちたいという思いは私にも同じようにある。即答はできないし、自分にその能力があるかどうかも分からない。お断りする積極的な理由がある訳ではないが、喜んでお引き受けするというには至らないというのが正直な気持ちだと答えた。もしYさんの助力になれるような案件があれば、いつでも声を掛けて欲しいとも。

 
縦振屋精兵衛菜園残日録
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