旧友再会〜山頂車中泊
2012/05/13 (日)

高校のクラスメイトを隣町に訪ねた。東京で働いていたが、60才の誕生日を機に、それなりの会社の代表取締役を返上し、昨年大和町の奥方の実家にUターンしていた。
道路事情がよくなって、車でわが家から3〜40分の距離。商家だったようで、間口の広い作りの立派な家だった。大きな一部屋を占領して、すっかり主人気取りで住んでいた。農家ではないので受け継ぐべき仕事がある訳でもなく、好きな登山にも結構頻繁に出掛けているらしい。
今のままで充分住みやすいと思うが、これまで店舗部分だった所を改装して新たな二世帯住宅にするらしく、改造工事中だった。
お昼ご飯をご馳走になってから、一緒に世羅の藤園に出掛けた。世羅の町では果樹や各種花園が沢山作られ、今ではすっかり山あいの観光地と化しているらしい。帰りがけに、自分とご主人の親三人の介護をしながら女手ひとつで経営しているという喫茶店で、その女主人、友人夫婦と私の四人で、老後の田舎生活話で二時間盛り上がってきた。

夕刻、空を見上げると満天の星。宇根山天文台まで行けばもっときれいに見えるかも知れないと急に思い立って、カメラ道具一式に寝具を積み込んで宇根山に向かった。
画角に天文台を入れた星空を撮りたかったが、敷地内はロックアウトされていて近づけず、やむなく少し下がったところにある駐車場で撮影を始めたが、漆黒の闇の中でカメラのセットアップに往生した。
バルブで10分単位のロングシャッターを切るのだが、切り終わってからメモリにデータを書き込む時間がシャッタースピードの半分くらいかかる。30分の写真2枚で1時間半も要することになる。オートで細切れに数100枚を撮影してソフトで1枚の写真に合成する方法もあるのだが、今回はパス。1時近くまで格闘して結局思うような絵は撮れず、そのまま朝まで車の中で夜を明かした。
車中でのシュラフは意外に温かく、日の出までの五時間を熟睡した。

i0 i1 i2 (1) 世羅の藤園で
かなりな広さに色とりどりの藤や様々な草花が植えられている。藤棚が鉄パイプとワイヤーというのが少々興ざめだったが、日曜日ということもあって結構な人で賑わっていた。
(2) 藤園にあるポピー畑
(3) 1枚目の失敗作。
いい具合にいっていると思っていたら、天文台の職員のものらしき車が撮影脇を通っていった。
撮影後かなりアンダーに補正していますが、オリジナルの写真は空がもっと明るく、星ももっと沢山写っていました。
 
縦振屋精兵衛菜園残日録
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