墓参〜ミニオフ
2012/05/10 (木)

Uさんが逝ってもうすぐ3年。多分葬儀の日のことは生涯忘れることはないだろう。自宅を出て駅までの間のできごと、葬儀も終わりきらぬうちのある参列者からの行為、葬儀後駅まで同行した大手企業社長との会話、実家到着後の頭痛、深夜救急病院を受診したときの女医の対応などなど、今でも詳細に思い出すことができる。

その出来事の内容はともかく、Uさんは古い職場の先輩で公私にわたってよくして頂いた。豪放な人だったが繊細なところもあって、人との機微など教えられることが多かった。そのUさんが脳梗塞を患って、晩年はふるさと岡山に移り住んで養生に努めておられたが、元の元気な身体には回復することなく他界されてしまった。

Uさんの墓参りは当初から今回の旅行の目的のひとつでもあった。岡山空港に近い山中の南面を切り開いて造成された新しい墓苑で、まだ半分も墓石はたっていなかった。5月の新緑に囲まれて常時小鳥のさえずりが聞こえる。周囲には桃園が連なっていて、もう少し早ければ桃の花で山がピンクに染まっていたに違いない。
持って行ったブラシと布で墓石をきれいに洗って、一緒に来ることができなかった元同僚の分も併せておまいりしてきた。

墓参を済ませて、鞆の浦へ向かう。いにしえより潮待ちの港として栄えた鞆の浦。かつて多くの武人、文人、芸術家が交わり、先進的な瀬戸内の歴史と文化を形作ってきた町。(鞆の浦HPより)
前回ニアミスだったもりもりさんを訪ねた後、港や古い家並みを写真に撮りながらゆっくりと散策した。

その後は鞆に勤める兄と合流して真っ直ぐに実家へ。メータを見ると3日間で丁度400km。町中、高速、山道とドライブを楽しむには無理しないですむ丁度いい距離を走ったことになる。

i0 i1 i2 (1) 鞆の町並
(2) 保命酒の岡本亀太郎本店
鞆の名産品、保命酒は16種類の薬味を味醂につけ込んだ薬酒
(3) こんな美しいT字路があるだろうか
 
縦振屋精兵衛菜園残日録
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