2012/03/17 (土)
知り合いに頼まれて、カミさんと「CARE-WAVE AID −被災地の子供達による【平和宣言3・11】−」を見てきた。 プロの演劇集団と福島県・岩手県の高校演劇部に気仙沼・徳島の劇団子役が演ずるミュージカルだった。 PR不足に加えて、「復興」「がんばろう」「絆」に人々は飽きてきているのか、空席が半分以上。何もミュージカルでなければならなくはないが、震災はまだ終わってはいない。 このところ毎日のようにかなりな余震があり、除染も進んではいない。何年か後に誰も被爆による病にかからないと言い切ることはできない。東電は自助努力を棚に上げたまま電気料金の値上げを迫っている。いい加減な基準値によって放射性物質が拡散されようとしている。まだ周囲にかなり高い測定値のホットスポットを抱える村が住民に帰村を訴えている。福島原発にはまだ大量の核物質が残っていて毎日放射性物質が漏洩している。 私のまわりでも、「僅かな数値にこだわって復興を遅らせてはいけない」という人が少なくない。復興を進めることと、子供達の安全とを両立させる議論がなぜできないのか、私には理解できない。忘れてはいけない。風化させてはいけない。
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