２年ンヶ月ぶりにワインの会に出席してきた。メンバーの多くが大学関係者で、学長経験者も数名いる会なので、やや敷居が高いこともあって、出席を再開することに少しためらいがあった。
「しばらくお休みさせて頂いたが、ようやく社会復帰にこぎつけて出席することができた」と挨拶したら、「大変だったね」「元気そうで安心した」と温かく迎えて頂いて一安心。
美人の誉れ高い店長からは「前回お見えになるかも知れないということだったので、精兵衛さんのお好きなワインを用意していたんですよ〜」と言われてしまった。
タイミング的にスパークリングワインの後はボジョレー・ヌーボー。口々に「今年のはいいねぇ」との声が上がるが、ヌーボーはヌーボー、本格ワインに敵うはずがない。店売りにはない店長持ち込みのブルゴーニュの赤が素晴らしかった。
温和で人を選ばず、易しくワインの解説をしてくださっていたＭ洋酒造会社のＳ会長が他界されたと聞き、絶句。
霞ヶ関のキャリアを棒に振って公立中学の校長になったＡさんが、私を見るなり「今日来てよかった」と言ってくれた。Ａさんも暴れん坊官僚がすっかり校長の風貌に変わっていて、２年半の彼の苦労を思う。
あっという間の３時間だった。帰り際、Ｋ君からＭ先生との飲み会を催促された。今日の出席を何度も促してくれたＫ君に感謝の意味を込めて、年末にセットする約束をした。