2008/11/25 (火)
広島の友人が送ってくれた自作の新米を食べた。びっくりするほどではないにしろ、やはり新米はうまい。 広島市の中心部で産まれ育った友人は、リタイアして先に湯来に引っ越して自給自足を始めた両親の作業を手伝いながら、今では休日は猪や鹿や猿と戦いながら山間部で農作業にいそしむようになった。 3反の稲作も既に5年以上になるらしい。 「刈り取りは?」「コンバイン」 「乾燥は?」「乾燥機で一日。刈るのと同時に脱穀もするけぇね」「昔の人はハゼぇ掛けて、脱穀した後も筵で乾しょったの」「ほうよ、ようやりょったで。今ぁ、あんぎゃえらい仕事はできん」 それでも新米は新米の味。何週間もかけて緩やかに乾燥した米の味には比ぶべくもないが、俄農夫が作った米とは思えない。 「うまかったで」と素直に感想を言うと 「それを聞くために作りょうるようなもんで。親戚や友だちに少しずつあげて、うまかった言われると、また来年もやろういう気になるんじゃ」と屈託がない言葉が返ってきた。
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