告別式
2007/08/22 (水)

告別式、初七日

愛煙家には厳しい環境が広がっているが、斎場も例外ではなく館内は全面禁煙。どうしても煙草が喫いたい場合は、熱暑の玄関脇の喫煙スペースか、外部に建てられた小さなプレハブの喫煙小屋を利用しなければならない。とりあえず冷房は入っている。そこで喫煙中、元気のいいオジさんが入ってきた。
この人、1655年から(?)所沢に住んでいて、ほぼ生粋の地元農家だという。このあたりは以前テレ朝の「ダイオキシン汚染ホウレンソウ」の偽報道で有名になった畑作地帯だが、茶葉や葉菜類のほか里芋も沢山作られている。
その里芋が今年は日照り続きで深刻な状態らしい。水利がない畑は既にダメになってしまったところもあるという。あちこちでスプリンクラーで水遣りをする光景を見かけた。すべて地下水をくみ上げて灌水しているが、それでも間に合わない。単独で井戸を持っているところはいいが、多くは何軒かがひとつの井戸を共有していて、使用時間の調整がつかなくて喧嘩しているところも少なくない。しかも24時間のくみ上げによる地下水の減少で地盤沈下まで懸念されているらしい。
品種はすべて土垂だそうだが、水が少なすぎると味と食感が悪くなるし、多すぎれば形が悪くて売値が下がる。頃合いに育てるのが農家の技だが、今年はそれも発揮できない異常事態だと、その農家のオジサンはやけっぱちに話してくれた。

 
縦振屋精兵衛菜園残日録
[ホームに戻る] [今日の日記へ] [この日の日記へ]