Iさんのこと
2007/01/05 (金)

夜になってOさんから電話を頂いた。かつての職場の先輩Iさんの訃報だった。昨年末に亡くなられたのだという。おそらく90才は超えておられたはずだと思うが、お元気でおられると勝手に思い込んでいたのと、ご遺族が誰にも知らせず、お身内だけでひっそりと送られたことが、少なからず衝撃だった。
故人となられたIさんはシニカルなところがあって、色々と評価のあった人ではあるが、立場を利用して得た利益を私することを憎む姿勢は一貫しておられた。気に入らない相手には表情にも言葉にもその気持ちを隠さない人だったが、息子ほどに年齢の違う私には優しく接して頂いた。ここ10年ほどは1年に一回年賀状だけのおつき合いだったが、いつも一言時宜を得たコメントを書き添えてくださっていた。今年の年賀状の中にIさんのものはない。ご冥福をお祈りするほかない。

 
縦振屋精兵衛菜園残日録
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