昨年も失敗してしまった花豆を、今年はお盆明けに蒔いてみようと思って、北海道のＭさんに種を送ってくれるよう頼んでおいた。８月も終わろうというのにまだ届かない。もしや独居老人のＭさんに何かあったのではなかろうか、と電話してみた。決して花豆の催促をした訳ではない。幸い心配は杞憂に過ぎなかったが、折角８月の頭には用意しておいたのに、送ることができなかったのだと謝られた。Ｍさんのお義姉さんが急に癌の手術をして、その看病に追われていたそうだ。幸い手術は成功したらしく、明るい声で話をしてくれた。
北海道の病院なので冷房設備がなくて、ことのほか暑い今年の夏の真っ只中を、患者のお義姉さんにつきそって、自分の方が具合が悪くなりそうだったと、こぼしていた。「どうにか季節も落ち着いてきたし、もうすぐ送ってあげるからね、種にできなくても煮豆で食べてね」とのことだった。
届いたら、ダメモトで種を播いてみるかな。

(1) 写真は昨年の紫花豆の花（８月２７日撮影） 花は美しく咲いたが、莢は着かなかった。 かなり遅蒔きにして、気温が１５度以下の頃に開花すれば、莢も着いて豆も収穫できるのではないかと思っているのだが。 (2) (3)