Ｕさんが岡山に引っ越しされる。ひとりでは出歩けない体になって、仕事もままなららない状態なのに、電話を受けると奥さんの介添え付きで出かけなければいけない環境を改善する、という理由だと聞いた。齢８０を越えたのだから、故郷の岡山に転居して余生をゆっくり過ごすのもいいではないか、とこれまでのご苦労を労って送ろうと、私夫婦とＯさん、Ｆさんで送別の昼食会を開いた。
体は弱ってしまって往年の偉丈夫は見る影もないが、シニカルな口だけは達者で、６人でワイワイと２時間ほど騒いだ。もしかするとこれが最後になるかも知れないが、見送るときまで、誰も涙も見せず笑って分かれることができた。次に帰省する途中、岡山に立ち寄ってみよう。それまで元気でいてほしいと願う。