足もとを見つめることの大事さ
2005/09/02 (金)

障害者に優しい環境を語るとき、障害になるバリアーには視覚に訴える配慮が必要だと聞くが、実際に体験してしまうことになるとは思わなかった。
ほんの僅かの段差があるところを降りる方向に歩こうとしていたのだが、全面に小口タイルが貼ってあって、段差があることに全く気がつかなかった。平らだと思っていたところに足をおろそうとした瞬間、そこに床がなかった。イカン!と傾いた体を立て直そうとしたが、間に合わず、体を横向きに回転させるのがやっとだった。何とか膝もつかずうまく転んだと思ったが、運悪く丁度頭がくるところに20cmくらいの高さの植え込み用のコンクリートがあった。除けなきゃと思ったときに、ガツン!という衝撃が左側頭部に走った。
一瞬目の前が真っ暗になった。やってしまったと思った。取りあえず身体が動くかどうか確認する。立てるか、屈伸できるか、腕は回るか、首は動くか、違和感がない訳ではないが、骨に異常はなさそうだ。うまく転んだようで、傷もない。散らばった物を拾い集める。携帯の電池が外れ、カバーが少し変形している。と、血がボタボタ・・・。頭を打ったときに、コンクリートの角で耳たぶと耳のうしろを切ってしまったらしい。
血止めをしながら少し休んで様子をみた。耳の傷がずきずき痛むのは仕方ないが、頭痛がするのと、首筋がはったような感じがするので、そのまま早退した。それから9時間、幸い痛みも和らぎ、吐き気などもしない。なんとかひどいことにならずにすみそうだが、もうちょっと運動神経がいい頃だったら、回避できたと思うと、今更ながらに老いゆく自分を認めざるを得ない。
皆さん、呉々もご注意を。

 
縦振屋精兵衛菜園残日録
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