| 2005/07/25 (月)
山東省済南市出張(第二日)
午前中、済南市の郊外に造成中の学園都市を見学。5台の車列で、見渡す限り工事現場といっていい地域を、クラクションを鳴らしっ放しで走る。ほとんど暴走族。日本勢は4人しかいないのに、なぜかビデオにスチールのカメラマンまで従えた全部で20人もの大部隊になっている。要所々々で車を降りて、この地域の行政区の役人で開発の責任者だという人が説明してくれるが、これもこちらが聞きたい情報とは微妙にズレがある。より広大で、より人工的で・・・というところばかりが強調される。 かつては静かな農村だったところが、一括して召し上げられ、開発用地になった。住民用にはマンション群を与えて、近代的な生活を保障した、ということらしい。開発途上で、共産国ということになるとこういうものかも知れない。案内役のI氏は何度もここを訪ねているが「来るたびに景色が変わっていく、日本人の感覚や価値観で物を考えるのがいいのかどうか正直迷う」という。 まだ未造成の地域は、延々とトウモロコシ畑が広がっている。ぬかるんだ泥道をぽつぽつと農夫とおぼしき人が通る。立ち止まって珍しそうに我々を眺めている人もいる。そういえば、子供の頃、周りにいた人たちはこんな感じだった、と妙に親近感を感じてしまう。 一行に区長を加えて、区の招待所(これがまた立派!)で昼食。50度以上あるという地酒でまたまた乾杯々々。昼からよくやるよ。大皿に盛られた料理が次から次へ・・・こんなに酔わされては、そうは食べられない。サソリの唐揚げは美味だったが、セミはちょっと・・・。皆さん美味しそうに口に放り込んでいる。山東省は野菜の一大供給基地なので、野菜料理が多いのには助かる。出された皿の大きさが歓待の証なのだという。上海のようにうわべだけでしかつきあわない人はこんな大皿で接待はしないのだそうだ。(苦笑) 午後から予定されていた見学施設を見て回る。途中、車内が急にあわただしくなった。携帯電話が鳴りまくり、大声が飛び交う。どうも帰りのチケットの変更ができないらしい。I氏、「もうひとりどうしても会ってもらいたい人がいるので、もう一泊しませんか。よければ明日は曲阜にでも行って。」「ハメられたな」とは思ったが、曲阜に心が動いて提案に乗ることにした。曲阜には世界遺産の孔子廟があるのだ。 夕刻5時にはすべての日程を終えたので、市街の中心にある公園へ。日比谷公園を少し大きくしたほどの公園。これに隣接している趵突泉公園に行った。水の都といわれる済南は湧き水が豊富で、かつては誰だかの屋敷跡だったところをそのまま保存してある。確かにすごい勢いで水が湧いている。古い様式の中国建築は眺めて飽きない。 夕食はお粥専門店で。乾杯々々もありだが、「イッキ」の無理強いがないので、料理もゆっくり味わえた。ホテルの朝がゆもなかなかだが、専門店ともなるとまたひと味違う。料理と料理の間に、何種類ものお粥が少しずつ出される。変に甘い一品を除いてはどれも旨かった。 明日早朝に出発し、大阪に帰るK氏とはこれでお別れ。
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(1) 朝の町の様子
(2) 農道で出会った農夫。リヤカーに草を山積みにして運んでいた。ぬかるんだ泥道にタイヤが埋まってしまって重そう。後ろのビニールの下は、焼く前の煉瓦が積み重ねられている。
(3) 趵突泉公園 池の真ん中の渦は湧き水が吹き出しているところ
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