2010/02/03 (水)
朝から快晴気温は低い
今日は全国的に節分!!
節分といえば、豆まき!子供の頃から慣れ親しんでいるせいか、当たり前のようにやっている方が多いと思います。しかし、よく考えてみるとどうして?と思うことが少なくありません。そこで、主な疑問を解決し、正統派豆まきをマスターしてみましょう。
● どうして豆まきをするの?
本来、節分とは季節の変わり目である「立春、立夏、立秋、立冬の前日」のことをいいますが、春を迎えるということは新年を迎えるにも等しいぐらい大切な節目だったため、室町時代あたりから節分といえば立春の前日だけをさすようになりました。
また、季節の変わり目には邪気が入りやすいと考えられており、新しい年を迎える前に邪気を払って福を呼び込むために、宮中行事として追儺(ついな)という行事が行われるようになり(俗に鬼やらいや厄払いとも呼ばれます)、その行事のひとつ 豆打ちの名残りが 豆まきというわけです。
● どうして鬼をやっつけるの?どうして鬼はあんな格好なの?
「鬼」という字を「おに」と読みますが、「おに」という日本語は「陰(おん)」に由来します。「陰」とは目に見えない気、主として邪気のことをさし、それが「おに」なのです。また、隠れているこわいものとして「隠人(おんにん)」が変化したという説もあり、形の見えない災害、病、飢饉など、人間の想像力を超えた恐ろしい出来事は鬼の仕業と考えられていたのです。
つまり、新しい年(立春)を迎える前日(立春の前日・節分)に、鬼に豆をぶつけて邪気(おに)を払い、福を呼びこもうというわけです。
また、十二支の丑というのも陰陽でいうと陰になり、鬼が住むのは鬼門である丑寅の方角なので、鬼は牛(丑)の角と虎(寅)の牙を持ち、虎の皮のふんどしをしているのです。(※ヒョウ柄ではありませんからお間違えのないように)
● どうして大豆なの?
大豆には霊的な力が宿ると信じられており、昔から神様への供え物として使われていますが、昔々、京都鞍馬山に鬼が出たとき、毘沙門天のお告げによって大豆を鬼の目に投げつけて退治したという話があり、魔の目(魔目=まめ)に豆を投げつけて魔を滅する(魔滅=まめ)にも通じるそうです。
ただし、豆まきに用いられる豆は炒り豆でなくてはいけません。これは、生の豆を使って拾い忘れたものから芽が出てしまうと縁起が悪いとされているから。「炒る」が「射る」にも通じます。大概、節分用に市販されている大豆は炒ってありますが、一応ご注意ください。
● 大豆の代わりに落花生を撒く…実はとても合理的なのでした。 北海道、東北、信越地方では当たり前の落花生による豆まき。その実態を調べているうちにわかったことがあります。
○ 落花生は殻付きのままで撒きます ○ 撒いた落花生を拾い集めて食べます
大豆の場合、撒いた豆は処分してしまい食べる豆とは別という場合がほとんどなのですが、落花生の場合、撒くものと食べるものが一緒なのです。 なるほど、殻付きですから中身はきれい、大きいから拾うのも簡単、小さなお子さんでもそこそこ安心。とても合理的なシステムです。そこで、疑問が……
食べる豆って殻付きの状態で数えるの?それとも中身で数えるの? 年の数だけ豆を食べますが、落花生の場合、殻ごと数えるのか?それとも中身(ピーナッツ)で数えるのか?気になりませんか。
早速リサーチしてみたところ、ほとんどの方が殻付きの状態で数えるそうでして、中身を出して数えるのは、地域性というよりも家庭での習慣という感じです。「年を重ねると量が多く、吹き出物や鼻血が心配になる」という切実なご意見もありました。
家庭では落花生が主流の地域でも、寺社ではさすがに大豆を撒くそうです。
● どうして鰯や柊も関係するの?
柊に鰯の頭を刺した「焼嗅」。こんな情景も珍しくなりました。 鬼の嫌いなものは「臭い鰯(いわし)の頭」と「痛い柊(ひいらぎ)のトゲ」。そこで、鰯の頭を焼いて柊の枝に刺し、それを家の戸口に置き鬼の侵入を防ぐ焼嗅(やいかがし)という風習もあります。
最近は柊に鰯の頭を刺して玄関先に取りつけるお宅も少なくなりましたが、節分に鰯が食卓に並ぶお宅は多いもの。鬼の苦手な鰯を食うとは、鬼よりも人間は強い!?
● ところで、豆まきってどうやりますか?各家庭で微妙に違う
節分といえば「鬼は外!福は内!」と言いながらの豆まきを思い出しますが、「……」ひたすら無言で巻き寿司を食べる恵方巻きを取り入れる方が増えています。
「節分は子供の頃から恵方巻きです」という方 「あれって冗談かと思ってました」という方 「???」という方 何かと謎の多い恵方巻きについてレポートします。
面白い!恵方巻き のルール 「節分の恵方巻きをご存知ですか?」 知っている:84% 知らない:16% すごい認知率です! 恵方巻きの特徴は何と言ってもその食べ方!まずはそのルールをご説明しましょう。
●1:太巻きをひとりにつき1本準備する。 ……福を巻き込むことから巻き寿司。縁を切らないよう包丁を入れずに丸ごと1本。七福神にあやかり7種類の具が入った太巻きが望ましい。巻き寿司を鬼の金棒に見立て、それを退治する意味もあるらしい。
●2:恵方を向く ……恵方とは、その年の歳徳神(としとくじん)の方角のことで、その年の最も良いとされる方角。2010年の恵方は西南西です。
●3:願いごとをしながら、黙々と最後まで食べる ……しゃべると運が逃げてしまうので、食べ終わるまでは絶対に口をきいてはいけません。
いかがですか。家族揃って同じ方向を向き、黙々と太巻きを食べる光景はなかなかお茶目!?真面目に最後まで成し遂げるのって結構大変です。
呼び名もいろいろ 「恵方巻きを知っている方へ〜恵方巻きを食べたことがありますか?」 ある:55% ない:45% 無回答:0.3% 実際に食べたことがある人が過半数を超えています。 ・恵方を向いて巻き寿司を食べるから「恵方巻き」(豆まきの“まき”をもじっている) ・恵方を向いて食べる寿司なので「恵方寿司」 ・丸かぶり(かじること)するから「丸かぶり寿司」 このほかにも、地域やお店によって様々な呼び名があるようです。
【 ちょっぴり雑学:節分は年に4回 】
もともと節分とは季節の分かれ目をいい、「立春、立夏、立秋、立冬の前日」のことをさします。 しかし、寒くて厳しい冬を越えて暖かな春の始まる立春の節分はとりわけおめでたいということと、昔は立春が新年の始まりにも相当する大事な節目だったので、その前日の節分は年越しとして大切なもの。そこで他の節分よりも重要視されるようになり、節分といえば立春の前日をさすようになったのです。
● 豆はいくつ食べるの?
豆まきがすんだら、1年間無事にすごせるよう願いながら、自分の年齢よりもひとつ多く豆を食べましょう。福豆を食べることで邪気を祓い、病に勝つ力もついて福を呼ぶとされています。ひとつ多く食べるのは、こうした伝統行事は数え年(生まれた年を1歳とします)で考えるからです。
そろそろ食べきれないお年頃なら、美味しい福茶でどうぞ!!
「節分の新常識」より抜粋
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(1) 昨日HCで撮影
(2) 鬼だぞ!! 怖くない鬼さん
保育園で作成です。
「鬼は〜〜外」「鬼は〜〜外」 ピシャ! 「福は〜〜内」「福は〜〜内」!!
(3)
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