イラガについて思うこと
2005/11/01 (火)

hare.gif 昨日は夕方に、季節外れの夕立のような雨がありましたが、今日は朝から良い天気です。しかし気温はこの秋初めて最低気温が10度を切ったとか。寒いっ!でも、朝晩の気温の差が激しいと、きれいな紅葉が期待できるので良いことです。
ここ最近、イラガが気になって仕方ありません。農薬を使ってしまえば、一番手っ取り早いとは思うのですが、あくまで最終手段。畑の予定地も10年以上も無農薬&化学肥料なしなのに、ここでブルーベリーに農薬を使ってしまっては台無しです。
かといって、イラガをほうっておくこともできないし、手で全て駆除するにも、本数が増えれば限界が・・・。
イラガの厄介なところは、「刺されると痛い」ということです。葉っぱを食べるだけなら、どんなにイラガが発生しようとも、それに負けない成長力があれば、樹として死んでしまうことはありません。が、刺されていたいとなれば、いくら樹が大丈夫でも大変です。

そんな訳で、本格的にイラガの駆除について考えてみました。
結果はやはり自然の力に頼ること。そう、天敵です。
色々調べたところ、鳥やイラガイツツバセイボウというハチ、そしてカマキリなどが天敵となりうるようです。
そうなると、今後
1.現在防鳥ネットを張ってあるが、収穫期を過ぎた畑では取り外して鳥を歓迎する。
2.紫蘇畑にたくさんいるカマキリをブルーベリー畑に連れてくる。
3.イラガイツツバセイボウはどこにいるかわからないので、今後来てくれることに期待
という対策ができる気がします。今年はもう遅いかもですが、来年からは!

その他にも、色々なことがわかりました。
・イラガは冬に繭を作って越冬するので、冬に繭を見つけて駆除することも大切。
・枝や葉が密集していたり、何かの陰になるような人目につきにくいところでは、大量発生の可能性が高い(鳥などに見つかりにくいように、そういった場所を好んで産卵している?らしいです)

これでいくと、畑に植えるときは、やはりある程度の株間などを確保しないとならなそうです。

あと考えられる手段としては、ブルーベリーよりもイラガが好みそうな植物がたくさんあればということです。例えば、我が家の実例でいくと、ナメクジの害にあいやすいミニトマトのそばにひまわりを植えたら、ナメクジはひまわりに集中。アブラムシはカモミールに集中してブルーベリーにはほとんどこなかったとか。あとは、葉っぱ系では紫蘇が虫を集めてくれて、周りの植物は被害が少ないとか。
どれも、被害を受けおってくれる植物の成長力や増殖力がすごいので、いくら虫が来たってへこたれないというのが特徴です。しかも、これによって害虫が大量発生するかというと、そういったところには天敵も集まってきて、周りにあふれるほどの大量発生にはならないのです。これはうまくできた自然のサイクルなんだなぁなどと関心していましたが、これがイラガにも応用できないかと。
ネットで囲んだブルーベリー畑の脇に、イラガが好む植物なんかがあれば、駆除するにも楽なはず。

ここまで書いたので、ついでに。
本来、害虫などは自然のサイクルの中で一定量以上は増えない仕組みになっていると思います。例えば天敵の出現や、もしくは樹自体を枯らしてしまうことによって。後者の場合は困りますが、考えようによっては、それも樹の勢いが弱いものが淘汰されているともとれます。
しかし、農薬の散布は、この自然のサイクルを断ち切ることになり、一時的に害虫は激減するものの、天敵もこなくなり、結果毎年の農薬散布を必用とする、人為的なサイクルを生み出してしまう可能性が考えられます。また樹勢の弱い樹が残ることは、病気などの発生も誘発するかもしれません。
あくまで可能性、机上の論理の話ですし、単に農薬散布がめんどくさいという理由もありますが・・・。

 
静岡でブルーベリーを育てる!
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