2006/03/02 (木)
「あんた、いかなご炊いたん?」 「毎日炊いとうで」 「いかなご○○で780円になっとったし、買うてきたわ。」 などなど、3月になると、スポーツクラブのサウナの中は「いかなご」の話題でもちきりになる。
それどころか、街中に「いかなご」ののぼりが立ち、 スーパーの入り口に、業務サイズのいかなご準備商品 (しょうゆ、砂糖、みりん、鍋)がどーんと積まれる。 「いかなごゆうパック」なんてのもあるし、いかなご規格サイズのタッパーもある(笑)
「いかなごって何、何、何???」 神戸に越してきた頃、街中で見る「いかなご」の文字に頭を傾げていた。 いかなごとは、この時期だけ水揚げされるしらすのような小さな魚。 これを各家庭で釘煮(くぎに)にするのだ。 佃煮にすると錆びた釘のように見えるから、釘煮というらしい。
そのいかなご漁が昨日解禁になり、魚屋に1キロ単位で袋に入った物が並んだ。 なのに夜になってもいっぱい売れ残って半額シールが貼られている。 あれ?去年は争うようにしてみんな買って行ってたのに。 「どうして???」 分からないことはサウナの中で、おばちゃんたちに聞くのが一番。
今日のいかなごは1.5センチくらい。「まだ買うたらあかん。」 毎週少しずつ大きくなって、3センチくらいまでがいかなご漁の時期だ。 釘煮にするには大きすぎても小さすぎてもダメなんだって。なるほど!
これって「小女子(こうなご)の佃煮じゃないの?」なーんて聞いたら、 「小女子?何やそれ」と言われてしまった。 調べて見ると、どうやら同じ物らしいんだけどね、関東の小女子の佃煮より、山椒が効いてるの。
魚屋のBGMが「おさかな天国」から「いかなごGO!GO!」に変わり、 街中がしょうゆの甘辛い匂いに包まれると、神戸・明石に春が来る。
(写真)いい大きさになるとなかなか買えないから、半額シールのいかなごを買ってみた。 塩茹で(釜揚げ)して、しらすのように大根おろしで食べました。
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